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太陽光発電投資の最も怖い失敗とデメリット

更新日:2021.04.16

トラブル

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 数ある資産の運用方法の中でも、注目されているのが太陽光投資です。しかし、メリットはあるものの、何も知らずに始めると大きな失敗・損失が起こることもあります。
ここでは、太陽光投資のデメリットや一般的な評判、運用失敗の怖さについて解説していきます。

弊社は土地開発から、パネルの設置、管理まで全て行っている事業者の為他にはない事例(成功事例も失敗事例も)などもご紹介できますので、ご興味ありましたらお気軽にご相談ください。



太陽光発電投資とは?

本題に入る前に、まずは太陽光投資とは何かを軽く説明しておきましょう。

太陽光投資とは、文字通り太陽光を活用した資産運用を指す言葉です。
「太陽光発電投資」とも呼ばれ、太陽光発電によって得た電気を専門の企業・組織などに売ることで利益を得ます。
成功した場合の利益率も高く、それでいて労力が少ないので、”不労所得”の獲得を目指す方に人気の投資手段です。

また、ITおよび電子機器の発達で全国的に電気の需要が高まっていることも、太陽光投資の人気に拍車をかけています。

関連記事:忘れたら認定取り消し??太陽光の定期報告について

太陽光発電投資の失敗「6つのデメリット」

太陽光発電投資の失敗①初期投資額が高い

資産運用につきものなのが、運用開始に際して発生する初期投資です。太陽光投資の場合、この初期投資額が高いというのが大きなデメリットになります。例外はありますが、基本的に太陽光投資で高い収入を得ようとする場合、土地つきの物件を購入する必要が出てきます。

新築の場合は1,000万円以上はかかりますし、中古物件であっても利益率が高い物件の場合は新築物件よりも高い額の費用がかかります。その分、収入も高くなりやすいですが、初期投資額分を稼ぐことすら難しくなるケースも珍しくありません。

ただし、太陽光投資は太陽光パネルで発電した電気を売るだけなので、高い収入を望まない場合は、自宅に太陽光パネルを設置するなどして少額で始めても大丈夫です。

関連記事:太陽光発電の過積載!何キロのせるのがベスト!?

太陽光発電投資の失敗②物件選びが大変

前述した通り、太陽光投資を始める場合、投資用の物件を購入する必要があります。実は、この物件選びも太陽光投資におけるデメリットの一つです。ちなみに、ここでいう「物件」というのは住居のことではなく、太陽光パネルなどの発電設備を設置できる土地のことを言います。

「発電場所を探すのが大変?」と疑問を抱く方もいるかもしれませんが、太陽光投資においては物件選びで重視すべきポイントが多くあります。例えば、物件の価格や発電量に直接関係する”地域ごとの日照時間”、物件の劣化具合などはチェック必須だと言えるでしょう。

資料を見ただけでは物件の状態も詳しく知れない上、内見する際も土地が広ければそれだけ時間がかかってしまいます。情報収集から内見まで多大な時間を要することも多いため、物件選びが大変になるというわけです。

太陽光発電投資の失敗③ 運用開始まで時間がかかる

太陽光投資向けの物件は、新築のものから中古物件までさまざまなものがあります。新築物件の場合、問題になるのが”運用開始までの時間”です。太陽光投資向けの物件は基本的に完成の2,3年前から売り出されていることが多く、早々に購入しても実際に稼働させられるまで3年以上かかることは珍しくありません。

そうでなくとも、新築物件を選ぶ場合は最低で1年以上はかかると考えておいた方が良いでしょう。そういった部分を甘くみて太陽光投資の失敗を味わってしまう投資家様は後を経ちませんので、そのようなことでも、弊社にお気軽にご相談ください。

中古物件であれば既に完成されている上、太陽光発電用の設備が残っていることも多いです。早期に運用を開始したい場合は、中古物件の購入を検討すべきだと言えます。

 

関連記事:太陽光発電設備の中古物件のメリットとデメリットを徹底比較

太陽光発電投資の失敗④自然災害に弱い

太陽光投資では、発電用の設備を大量に導入することもあります。そこで課題となるのが、台風・大雨などの自然災害です。特に台風は危険なもので、太陽光パネルが飛ばされたり、破損・故障したりする可能性も少なくありません。そうなれば発電量も当然ながら低下するので、結果として収入減少に繋がります。

損害が大規模になった場合は、修理費用による支出が高くついてしまうこともあるでしょう。自然災害による損害にはメーカー保証などが適応されないケースもあるので、特に注意しておきたいデメリットです。

太陽光発電投資の失敗⑤メンテナンスコストがかかる

太陽光投資に使用する設備は太陽光を受けておく必要があるので、基本的に屋外に設置することになります。しかし、屋外に設置していれば鳥のフンや雨などが原因で汚れることも多いです。発電量を一定に保つためにも、定期的にそういった汚れ・設備の劣化を防ぐメンテナンスをしなければなりません。

自身でするのは大変ですが、専門の業者に依頼すると30,000円ほどかかります。時間や費用という面で、さまざまなメンテナンスコストがかかるのも太陽光投資のデメリットでしょう。

太陽光発電投資の失敗⑥収入が安定しない

太陽光投資の利益率が高いのは事実ですが、一方で収入そのものは不安定になりやすいです。前述した自然災害などのデメリットもそうですが、曇り空が続いたり、ちょっとした設備の不具合が起きたりするだけでも収入は減少します。

天候に関しては一切コントロールできないので、曇り空が続いていても対処することはできません。小さなトラブルによって収入が減少してしまうのは、投資手段としては看過できないデメリットだと言えるでしょう。

関連記事:安定収入の太陽光発電の中古市場(セカンダリー)について

太陽光発電投資の”最も怖い失敗”とは…

太陽光投資において、最も怖い失敗とは何か。
運用失敗の事例はインターネット上にも多くありますが、最も怖いのはやはり「利益が出せない」という失敗でしょう。
各メーカーは利益率の高さを売りに太陽光投資向けの物件・設備を販売していますが、実際に運用を始めると、高い支出額が発生します。

例えばメーカーが掲載している物件ごとの「利回り」の多くは年間の収入÷初期コスト×100の式によって求められており、発生する支出額が考慮されていません。

これはメーカーが悪いのではなく、支出額が人によって異なることから、メーカー側で具体的な数値を算出できないという理由があります。しかし、よく知らずに太陽光投資を始める方の多くは、メーカーが掲載している表面上の利回りを信じてしまうでしょう。

支出額にはメンテナンスコストや修理費用、設備への投資額などの他に諸経費も含まれるため、年間数百万円はかかります。表面上の利回りを見て「年間〇百万円の利益が出る!」と思っても、実際にはほとんど利益が出ない可能性が高いということです。

土地付きの物件を購入していれば、初期コストの段階で数千万円はかかっているはずなので、年間に500万円程度しか利益が出ていない場合、2,3年はほとんど利益を得られません。

利益の不足による損失に保証が適応されることもないですから、利益を得られずに運用をやめたとしても、借金だけが残ってしまう可能性があります。

 

関連記事:太陽光発電の収支をシミュレーション

太陽光発電投資を失敗しないためには?

自然災害による損失など防ぎきれない失敗も多くありますが、失敗のリスクを減らすためには「物件選び」にこだわるのが良いでしょう。例えば土地付きの物件購入ではなく、賃貸物件を借りれば、初期投資額を抑えることができます。

仮にほとんど売電できなかったとしても、賃貸であれば大きな借金が残ったりする心配もありません。また、中古物件であれば高い利回りが保証されているケースも多くあるので、確実に収入を得たい場合は実績ある中古物件を選ぶのもポイントになるでしょう。

太陽光発電投資のデメリット・リスクを理解する

太陽光投資の成功体験ばかり耳にして、甘い妄想を抱いている方もいるかもしれません。しかし、実際には多くのデメリット・リスク、失敗する危険性があります。最悪の場合、多額の負債だけが残る結果になってしまう可能性も少なくありません。

そういった失敗を避けるためにも、ここで解説したデメリット・リスクをしっかりと理解しておくことが重要になると言えるでしょう。

 

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