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パワコンの寿命と交換の際に押さえておくべきポイント

更新日:2021.04.16

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太陽光発電をしていると、途中で必要になってくる対応が「パワコン」の交換です。
太陽光発電は長期運用を前提としたものですが、それに比べると、パワコンの寿命はそう長くありません。

パワコンは、太陽光発電をするうえで欠かせない設備なので、パワコンの寿命や交換についての理解は不可欠です。
今回は、パワコンの寿命や交換にかかる費用から、交換の際に押さえておくべきポイントについてまで、説明していきます。

パワコンとは直流電力を交流電力に変換する機器

パワコンとは、太陽光パネルで発電した電気を、家庭などで使用できる電気に変換するための機器です。

太陽光パネルで発電した電気は「直流電力」ですが、家庭で使用できる電気は「交流電力」です。
直流電力のままでは、家庭で使用できないので、交流電力に変換する必要があります。

この電力の変換の役割を持っているのが、パワコンなのです。

パワコンの寿命は10~15年

パワコンの寿命は、10~15年と言われています。
太陽光パネルの寿命は20~30年と言われているので、パネルより早い時期での交換が必要です。

太陽光発電のFIT期間は、住宅用が10年間、産業用が20年間です。
産業用の場合、FIT期間の終了前に、パワコンの交換が必要になります。

パワコンの交換費用は20~40万円ほど

パワコンの交換にかかる費用は、メーカーや機種、その他の条件によっても変わってきますが、住宅用は20万円程度、産業用は30~40万円程度が相場です。

ただし、パワコンの「メーカー保証」の期間内であれば、この限りではないケースもあります。

メーカー保証については、後ほど「パワコンの交換の際に押さえておくべき2つのポイント」のパートで説明します。

パワコンの交換を検討するタイミングは?

パワコンの交換は、使用開始から10年が経過したあたりから、意識し始めるといいでしょう。
具体的には、10年がすぎて、パワコンが故障したときが検討のタイミングになります。

パワコンが故障しても、基盤や部品を交換することで、修理が完了することもあります。
この場合、パワコンそのものを交換するより、安上がりです。

しかし、使用開始から10年がすぎていて、実際に一部が故障したのなら、パワコンそのものの寿命も近づいている可能性があります。
この場合、一部を交換してもらっても、また別の箇所が故障するリスクがあります。

故障箇所をその都度修理していれば、その度に費用がかさんでしまうので、最初からパワコンを交換してしまったほうが、安くつくこともあるのです。

パワコンを交換することのメリット

パワコンを交換することには、主に以下2つのメリットがあります。

  • メーカー保証の期間がリセットされる
  • 最新のパワコンが使用できる

パワコンには、メーカー保証がついています。
これは、保証期間中にパワコンが自然故障した場合、メーカーが無償で修理に対応してくれるというものです。

パワコンを交換した場合、交換後のパワコンにも、新たにメーカー保証がつきます。
つまり、パワコン交換と同時に、保証期間もリセットされるのです。

また、交換時には、最新のパワコンが使用可能です。
数年前と比べて、パワコンの性能は上がっており、直流電力から交流電力への変換効率がアップしている機種もあります。

最新モデルのパワコンに交換した場合、発電効率が高くなり、発電量が増加することも十分期待できます。

パワコンの交換の際に押さえておくべき2つのポイント

パワコンを交換する際には、以下2つのポイントについて、押さえておきましょう。

  • メーカー保証期間内なら無償でパワコンの交換ができるケースも
  • パワコンの交換や修理を自分で行うのはNG

ここでは、それぞれのポイントについて、説明していきます。

メーカー保証期間内なら無償でパワコンの交換ができるケースも

パワコンを交換しようと思ったら、まずはメーカー保証の保証期間を確認しましょう。
というのも、メーカー保証期間内に寿命を迎えた場合、パワコンの交換にも無償で対応してもらえるケースがあるからです。

この場合、先に挙げたような、パワコンの交換費用はかかりません。
メーカー保証の期間は、現在では「15年」が一般的ですが、10年前であれば「10年」のケースが多くなっています。

保証期間内だった場合は、無償で交換してもらえるか、メーカーに確認しておきましょう。

パワコンの交換を自分で行うのはNG

住宅用の太陽光発電の場合、パワコンの交換を自分で行おうとする人もいるようです。
しかし、これは以下の理由から、絶対におすすめできません。

  • パワコンの交換には資格が必要
  • メーカー保証の対象外になる可能性がある
  • 感電やけがの危険がある

パワコンの交換をするには「第二種電気工事士」の資格が必要です。
この資格を持たない人がパワコンの交換をしてしまうと、電気工事士法違反となり、罰せられる可能性があります。

また、無資格でパワコンの交換を試みて失敗した場合、もともとの原因が自然故障であっても、メーカー保証の対象外となってしまう危険があります。

そして何より、パワコンの交換は、危険を伴う電気工事です。
素人が電気工事をすると、けがや感電のリスクがあり、最悪の場合、命を落としてしまう危険もあります。

自分でパワコンの交換を試みることは、費用が少し安く済むという程度のリターンに対して、あまりにもリスクが大きすぎる行為です。
そのため、自分でパワコンの交換をすることは、絶対に避けましょう。

まとめ

パワコンの寿命は、10~15年程度です。

住宅用の場合はFIT期間を終えているかもしれませんが、太陽光投資をしている場合は、FIT期間中に、パワコンが寿命を迎えることになります。
交換に手間取って、売電収入を途絶えさせないためにも、10年をすぎたあたりから、パワコンの交換を意識し始めておくといいでしょう。

パワコンの交換には、20~40万円程度の費用がかかりますが、メーカー保証期間内であれば、無償で交換してもらえるケースもあります。
そろそろ交換しようかなと思ったら、保証期間を確認したうえで、まずは現在のパワコンのメーカーに問い合わせてみましょう。

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