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SDGsコンサルティングとは?企業のどのような課題を解決できるのか?

更新日:2021.11.26

SDGs・脱炭素

SDGs・脱炭素

近年、環境保護やジェンダー問題、経済的格差の是正といった社会問題が顕在化していますが、これらはいずれも「SDGs」で設定されている目標でもあります。そのため、SDGsへ積極的に取り組む企業が増えており、今後多くの企業にとっての経営課題になる可能性があります。

しかし、SDGsの重要性は認識しているものの、自社で何から取り組めば良いのか具体的な方向性が見えてこない企業も少なくありません。そのような企業に対して、コンサルティングの立場からSDGsを推進する事業者も存在します。今回の記事では、SDGsコンサルティングとは具体的に何を行うのか、企業に対してどのような役割を提供してくれるのかを詳しく解説します。

SDGsコンサルティングとは

SDGsコンサルティングとは、企業がSDGsに取り組むうえで経営的な視点からさまざまな助言・提案を行うことを指します。または、そのような活動を行う事業者のこともSDGsコンサルティングとよぶことがあります。

そもそも「コンサルティング」という職種は多岐におよびます。たとえば、経営に関するアドバイスを提供する「経営コンサルティング」、ITシステムの選定や運用、開発にかかわるアドバイスを行う「ITコンサルティング」など、目的に応じて選ぶべきコンサルティング会社や担当者も異なるでしょう。これと同じように、企業に対してSDGsに特化したアドバイスや提案をするのがSDGsコンサルティングといえます。

企業がSDGsへ取り組む際の悩み・課題

そもそも、SDGsの取り組みにあたって企業が成すべきことが分かっていれば、SDGsコンサルティングを依頼する必要はないでしょう。しかし、実際の経営の現場においては、さまざまな課題があり悩んでいる企業も少なくありません。

SDGsの取り組みにあたって、具体的にどのような課題が存在するのでしょうか。代表的なポイントを4つに分けて紹介しましょう。

SDGsそのものがよく理解できていない

SDGsは2015年のパリ協定で締結されたものであり、きわめて新しい概念・目標です。それだけに、SDGsの基本的な内容を十分理解できていない経営者や担当者も少なくありません。

また、SDGsで掲げられている目標は17にもおよび、さらに細かな169のターゲットも存在します。これらを全て網羅的に理解するのは決して簡単なことではなく、抽象的な言葉や表現も多いため具体的な解説が求められることもあるでしょう。

具体的に何から取り組めば良いか分からない

SDGsで掲げられている目標やターゲットについては理解できたものの、自社で具体的に何から取り組めば良いのかが分からないケースもあります。

特に中小企業の場合、SDGsの取り組みにあたっては始めから大きなテーマを掲げるのではなく、小さなテーマを設定しスモールスタートを心がけるのがおすすめです。そのためにも、自社の業務内容と照らし合わせたうえで、SDGsに関連した取り組みとして具体的に何ができるのかを模索していく必要があるでしょう。

SDGsを経営に統合する方法が分からない

自社で取り組むべき課題や目標が設定できたら、SDGsを継続的に取り組んでいけるよう経営の一部に統合する必要があります。さらに分かりやすくいえば、従来の業務内容や業務プロセスを見直し、SDGsに対応したものに変更するということです。

しかし、企業によっても業務内容や業務プロセスは異なり、他社の取り組みがそのまま自社にも応用できるとは限りません。また、無理に経営に統合しようと試みると、収益を圧迫したり生産性を低下させてしまったりする懸念もあるでしょう。

SDGsは短期的な取り組みではなく、長期にわたって取り組んでいく必要があります。そのため、企業として無理なく続けられる方法を考案し経営に統合していくことが求められます。

SDGsがすべての社員に浸透しない

SDGsはCSR活動とも似ており、実際に共通する部分もあります。企業によってはCSR活動を推進する部署を創設するケースもあり、特定の部署や担当者が主な役割を担うものと考えられがちです。

しかし、SDGsは従来の業務プロセスの変更が求められることもあるため、あくまでも社内全体で取り組んでいく必要があります。社員のなかで「一部の部署や担当者が進めれば良い」という意識があると、全社にSDGsが浸透せず十分な成果を出せないまま取り組みが頓挫してしまうことも考えられるのです。

企業の代表や担当役員が全社員に向けてトップダウンでメッセージを発信したとしても、必ずしも浸透するとは限りません。

SDGsへの取り組みを支援するSDGsコンサルティング

では、上記で挙げたSDGsへ取り組む際の悩みや課題に対して、SDGsコンサルティングはどのような役割を果たすのでしょうか。企業によってもSDGsの取り組みにおける方向性は画一的ではなく、状況に応じてSDGsコンサルティングはさまざまな提案を行います。

今回は上記の課題に対する代表的なアプローチ方法や例をいくつか紹介しましょう。

SDGsに関する研修の実施

SDGsそのものがよく理解できていない企業や担当者に対しては、まずSDGsの基礎を体系的に理解してもらえるように研修を実施します。一口に研修といってもさまざまな方法があり、集合研修やe-ラーニング、数時間程度のセミナーなど、受講生の規模やニーズに合わせて最適な方法から選択可能です。

たとえば、短期間で全社員にSDGsの基礎を身につけてもらうためには集合研修が最適であるほか、社員数が多く一度に集合研修を実施することが難しい場合には、e-ラーニングが適しているでしょう。

SDGsに関する研修を実施することにより、社員はSDGsとは何であるかを正確に理解でき、なぜ自社で取り組む必要があるのかも納得できるようになるでしょう。

目標設定の支援

SDGsには17の目標があると紹介しましたが、企業によっても取り組むべき目標は異なります。自社で取り組める目標が5つある企業もあれば、2つまたは3つしか見出だせない企業もあるでしょう。いずれにしても、企業がSDGsに取り組むにあたっては優先して取り組むべき目標を正確に定めておかなければなりません。

SDGsコンサルティングでは、企業ごとの事業内容も考慮しながら適切な目標設定を支援します。また、目標の設定にあたっては、達成基準が明確化できるようKPIの設定もあわせて支援します。

ちなみに、SDGsの目標を策定する際には客観的なデータが求められることもあるでしょう。主観的な目線だけでは根拠がなく、実効性が低い目標となるケースもあることから、SDGsコンサルティングではファクトとなるデータの収集を支援することもあります。

SDGs戦略の策定を支援

SDGsを経営に統合するために、経営戦略などにSDGsを盛り込む必要があります。また、評価体系にSDGsに関連した項目を取り入れることで、企業全体としてSDGsを推進していく方法もあるでしょう。SDGsを経営に統合するフェーズにおいては、いち担当者やコンサルティングの力だけでは実現が難しいケースも少なくありません。そこで、経営層も巻き込みながら進めていく必要があります。

また、自社のノウハウだけではSDGsの取り組みが実現できないこともあります。そのような場合、他社とのパートナーシップを締結するのも一つの方法として考えられますが、SDGsコンサルティングは自らのコネクションを活かし、企業や行政機関、その他さまざまな団体との架け橋を担うことも可能です。

SDGsの取り組み内容や成果の発信

SDGsを全社に浸透させるためには、必ずしもトップダウンでの命令や指示が適切とはいえない場合もあります。経営層からのメッセージが発信された直後は一時的に力を入れるようになりますが、その後時間の経過とともに優先度が低下し、形骸化する可能性もあるでしょう。

そこで、SDGsコンサルティングでは社内での取り組み内容や成果を継続的に発信するための支援を行います。他部署やチームではSDGsの取り組みを継続していることがわかれば、自らの部署も何らかの取り組みを継続しなければならないという意識が醸成され、全社にSDGsが深く根付いていくことになります。

また、社内だけでなく、自社のWebサイトやパンフレットなどにもSDGsの特集を掲載し社外へ発信することで、企業としてSDGsへ積極的に取り組んでいる姿勢を示すこともできます。

SDGsコンサルティングを依頼する際の流れ

SDGsコンサルティングを実際に依頼したいと考えた場合、どのような流れで進めていくのでしょうか。コンサルティング会社によっても多少プロセスは異なりますが、大まかな流れとしては以下の通りです。

1.問い合わせ

コンサルティング会社に対し、メールや電話、問い合わせフォームなどから問い合わせを行います。問い合わせ方法はさまざまですが、インターネットなどから情報を収集してコンサルティング会社に相談する方法もあれば、コンサルティング会社からアプローチを受けてやり取りがスタートするケースもあります。

2.現状把握

自社におけるSDGsの取り組み状況や、事業内容などをヒアリングし現状把握を行います。

3.コンサルの方向性を検討・提案

ヒアリング内容をもとに、SDGsコンサルティング担当者が取り組みの方向性や内容を検討し提案を行います。もちろん、一方的に提案を受け入れるばかりではなく、自社にとって有効な取り組みのアイデアなどがあれば担当者と相談しながら進めていくことも可能です。

4.契約

コンサルティング内容が具体的に決定し、費用や期間などの条件を確認のうえ正式に契約を締結します。

5.取り組みの開始

正式契約後、実際に取り組みが開始されます。一定期間ごとに設定した目標に対しての達成度や進捗状況を確認し、必要に応じて契約の延長を行うこともあります。

SDGsコンサルティングの活用を検討しよう

今後、多くの企業にとって共通の経営課題となる可能性も高いSDGs。しかし、具体的に何から始めれば良いのか分からず、困っている企業も少なくありません。SDGsコンサルティングを活用することで、具体的な方向性や取り組み内容が見えてくるかもしれません。

経営においてSDGsの取り入れ方が分からず困っている経営者や担当者は、ぜひSDGsコンサルティングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。