SDGs・脱炭素
地球温暖化が深刻な環境問題になっている中、世界各国では脱炭素化の動きが本格化しています。
2015年のパリ協定では、190カ国以上の国が地球温暖化対策の目標を掲げ、脱炭素化に向けた取り組みを行うことが決定しました。では、脱炭素化で得られるメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、企業の脱炭素化に向けた取り組みや太陽光発電事業について詳しくご紹介します。
目次
地球温暖化の直接的な原因になっているのが、温室効果ガスです。
温室効果ガスは、ガスや石油を燃やしてエネルギーを作り出す際に発生します。
特に石炭や石油を使う産業からは大量の二酸化炭素が発生し、森林の減少や気温の上昇を引き起こします。
脱炭素化は、温室効果ガスをゼロにするという取り組みです。
例えば、温室効果ガスを発生させる燃料に頼った発電ではなく、太陽光発電や風力発電など再生可能なエネルギーを利用します。
脱炭素化を実現することで、国際社会が目標とする温室効果ガスの削減目標へ近づけることが可能になります。
環境に優しいエネルギーを使えば、地球温暖化を防ぐことに繋がります。
また、再生エネルギーを使うことで、他国の石油や石炭に頼っている国ほど電力自給率を向上できるメリットもあります。
再生可能エネルギーを使うことにはデメリットもあります。
例えば、風力発電や水力発電では、風車や発電施設の設置に広いスペースが必要です。また、天候によって発電量が左右され、発電量が均等ではありません。
設置やメンテナンスにコストがかかることも多く、導入を躊躇している個人や法人も多いのが現状でした。
しかし、再生エネルギーもデメリットを改善するような設計や開発が進み、効率の良いエネルギーが得られるようになってきています。
政府の支援もあり、設置費用などのコスト面でも導入しやすくなっています。
国だけではなく、企業にとっても脱炭素化の経営が必要になってきています。
国際社会では、2050年までに事業経営の運営を全て再生可能エネルギーでまかなうことが目標になりました。日本を代表するグローバル企業もこの取り組みに賛同し、RE100という団体に加盟しています。
この団体に加盟するには自社の社屋などで太陽光発電を行うか、再生エネルギーを購入しなければなりません。
宣言や目標だけで終わらないように、加盟企業はグリーン電力証明を購入し、再生エネルギーを利用していることを証明しています。
このように、企業にとっても脱炭素化を目指すことと実践していくことは、会社の信頼性や存在感を示すために重要なポイントです。
持続可能なビジネスをしている企業は投資家からの信頼を集め、企業価値を上げることに成功しています。
社会的な脱炭素化の背景もあり、工場や社屋などに太陽光発電の設置を急ぐ事業者が拡大しています。
太陽光発電は太陽光をエネルギーにしており、照りつける太陽があれば電気を作るコストは発生しません。
発電をするときにも静かで温室効果ガスを発生しないメリットから、導入する企業が増えています。
導入時にはコストがかかるものの、10年以上継続する事業を営む事業者であれば、電力会社から電気を購入するよりも経済的なメリットが期待できます。
夜間や雨天時は発電することができない太陽光発電ですが、蓄電技術の開発が進み、それらを組み合わせることで発電効率を上げられます。
通常のように電力会社から電気を購入すると、企業が二酸化炭素を排出したとみなされます。
企業として脱炭素化を始めるには、まず再生エネルギーの使用が必須です。
電力会社から再生エネルギーを購入することは可能ですが、通常の電気料に加えて費用がかかってしまうため、経済的なコストを考慮すると太陽光発電に切り替えるのが最適です。
太陽光発電を導入すれば、それだけ二酸化炭素の削減ができます。
太陽光発電は事業者だけに関わらず、一般家庭にも普及しつつあります。
再生エネルギーをさらに加速するためには、国、自治体、企業が一丸となった方策が必要です。
神奈川県では、国が補助する事業で太陽光パネルを一般家庭に設置し、災害時に余剰電気を供給するという取り組みを始めました。
太陽光発電とともに他の再生エネルギーを組み合わせた発電も注目され、さまざまな地域で取り組みが始まっています。
社会全体が脱炭素化を目指す上で、太陽光発電事業のニーズはこれからも拡大していくことは間違いありません。
脱炭素化の社会を実現していくためにも、企業や個人が太陽光発電を含めた再生エネルギーの利用をしていくことが重要です。
地球温暖化の対策として、脱炭素化の動きが広まっています。
国際社会で生き残る企業になるためには、再生エネルギーの活用や持続可能な事業をアピールすることが重要です。
従来の二酸化炭素を発生させる発電に変わる方法として、太陽光発電があります。太陽光発電は、今後も企業や個人にとって脱炭素化に欠かせない再生エネルギーとなるでしょう。
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